法楽寺の由来

奈良時代の高僧行基が諸国行脚の時、備後国府庁が置かれていたこの地に法楽寺を建立したのが起源とされています。神護景雲3年 (769年) に和気清麻呂が道鏡によって左遷されたとき、姉の和気広虫 (法均尼) が備後に流され、この時の備後国司が佐伯国益で、和気清麻呂、藤原百川の命を受け、広虫を備後国府に迎え法楽寺に住まいさせたと伝えられる。
天文21年 (1552年) に淵上城主木梨氏の祈願所として再建され、当時の棟札に大願主は木梨民部太夫、杉原播磨守、木梨七左衛門と備後地方の三豪族の名が連ねている。
山号の補陀落 (ふだらく) は観世音が降臨する霊場であり、観音菩薩が降り立つとされる八角形をした伝説上の山に由来する称号です。

宗派

真言宗御室派

御室派は、空海 (弘法大師) を宗祖と仰ぎその教えを守り伝える古義真言宗に属する仏教宗派の一つで、御室桜でも知られる京都の仁和寺が総本山。その仁和寺は宇多天皇によって建立され、明治維新まで代々皇子や皇室が住職を務めた門跡寺院の筆頭として栄えた格式のある寺院です。

住職ご挨拶

住職ご挨拶

宗教や宗旨の違いに関わらず開かれた寺院としての役目。私も在家からこの仏門の門を叩きました。一般の方でお寺のことがよく分からないという方が多く、法楽寺ではどのように関わったら良いのかを丁寧に説明しております。そして亡くなられた方やご家族のケア等を一緒に考えていければ幸いです。
また、昨今永代供養等多くの相談を受けます。これからは多様な考え方で、心の拠り所となる寺院を目指しています。
「分かりやすく、寄り添える寺院」をキーワードとして、寺院活動をしてまいります。

住職 谷中 俊英

行事案内

  • 土砂加持法要(どしゃかじほうよう)

    毎年、当寺では4月下旬に近隣の真言宗御室派結集寺院による土砂加持法要を執り行っています。 土砂加持 (どしゃかじ) は光明真言を108遍唱えて土砂を加持する秘法で、その砂を病者に授ければ病を癒すことができ、亡者や墓に散ずれば御霊もたちどころに成仏し罪過が消えると伝えられています。 この法要は真言宗最高の法会であり、ご先祖様のご供養および家内安全、無病息災などをお祈りいたします。

    土砂加持法要
  • 万灯会(まんとうえ)

    ご先祖様の霊をお迎えする8月13日の夕刻、寺の境内に毎年迎え火のあかりを灯し、本堂では読経しています。

    万灯会